失語症の方の中には、言葉の意味は理解できていても、文字を思い出したり、正しい順序で書いたりすることが難しい方がいます。
写し書きは、文字の見本を確認しながら取り組めるため、自分で文字を思い出して書くことが難しい場合にも活用できる練習方法のひとつです。
このページでは、動詞を使った写し書きの無料プリントを公開しています。
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動詞の写し書き練習の目的
動詞の写し書きでは、見本の文字を確認しながら、同じ文字を正しく書き写すことを目指します。
動詞を教材に使用することで、名詞以外の日常生活に関連する語彙に触れながら書字練習に取り組めます。
また、本人の状態に応じて、写し書きから見本なしの書字練習へと段階的に進める方法も考えられます。
このような方におすすめ
- 文字を見ながらであれば書くことができる方
- 自分で文字を思い出して書くことが難しい方
- 動詞を使った書字練習に取り組みたい方
- 支援者の方と共になぞり書きなどから取り組みたい方
写し書きには、手の運動機能や失語症以外の高次脳機能なども関係します。
そのため、失語症だけでなく、麻痺や失行症などによって書字が難しい場合には、本人の状態に合わせた調整が必要です。
動詞の写し書き練習の進め方
① 見本の単語を確認する
まずは提示された動詞を見て、どのような文字が使われているか確認します。
単語の意味が理解できる場合は、どのような動作を表す言葉なのかを考えてみてもよいでしょう。
ただし、写し書き自体は単語の意味が十分に理解できなくても行えます。
② 見本を見ながら書き写す
見本を確認しながら、同じ文字を書きます。
文字の形だけでなく、文字の数や順序にも注意して取り組みましょう。
途中でわからなくなった場合は、何度でも見本を確認して構いませんが、それでも難しい場合は、支援者の方が指を指して書いている文字への注目を促したり、必要な文字以外の文字を紙で隠すなどして対応することも検討してください。
③ 書いた文字を見本と比較する
書き終えたら、見本と自分が書いた文字を見比べます。
文字の抜けや入れ替わりがないか、形が合っているかなどを確認しましょう。
写し書きが難しい場合の工夫
文字を大きく提示する
文字が小さいと見えにくかったり、形を捉えにくかったりする場合があります。
そのような場合は、見本の文字を大きくしたり、文字間隔を広げたりする方法があります。
一文字ずつ書く
単語全体を一度に書き写すことが難しい場合は、一文字ずつ確認しながら書いてみましょう。
文字の形を確認してから書くことで、取り組みやすくなる場合があります。
なぞり書きから始める
見本を見ながら書くことが難しい場合は、薄く書かれた文字をなぞる練習から始める方法もあります。
なぞり書きができるようになったら、見本を横に置いて写し書きをするなど、段階的に調整してみましょう。
書字以外の方法を取り入れる
手の運動機能などの影響で文字を書くことが難しい場合は、文字カードを並べたり、キーボードで入力したりする方法も考えられます。
ただし、それぞれ必要となる能力が異なるため、本人に合った方法を選ぶことが大切です。
ご家庭で練習する際のポイント
写し書きでは、文字を正確に書くことだけでなく、無理なく練習を続けられることも大切です。
書くことに時間がかかる場合は、問題数を減らしたり、途中で休憩を入れたりするなど、負担を調整しましょう。
また、文字の形が多少崩れていても、本人が無理なく書けていて、文字として判別できる場合は、細かな形の修正にこだわりすぎる必要はありません。
写し書きが難しい原因には、言語機能だけでなく、運動機能や視覚的な認識なども関係する場合があります。
難しい状態が続く場合は、担当の言語聴覚士などに相談しながら取り組んでください。
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