書称とは、絵や写真を見て、その名称を文字で書くことです。
例えば、りんごの絵を見て「りんご」と書くような課題を指します。
失語症の方の中には、物の名前はわかっていても、言葉を思い出したり、文字にしたりすることが難しい方がいます。
このページでは、絵を見て名前を書く「書称」の無料練習プリントを公開しています。
語頭音ヒントあり・なしの2種類を用意していますので、本人の状態に合わせてご活用ください。
練習プリントのPDFは、このページの下部から無料でダウンロードできます。
語頭音ヒントあり
語頭音ヒントありのプリントは、単語の最初の音に対応する文字を手がかりにして、絵の名称を書く課題です。
例えば、りんごの絵に「り」というヒントが提示されている場合、残りの文字を考えて「りんご」と完成させます。
語頭の文字が手がかりとなることで、単語や文字を思い出しやすくなる場合があります。
このような方におすすめ
- 絵の名称を文字で書くことが難しい方
- 最初の文字が提示されると答えやすい方
- ヒントを使いながら書字練習に取り組みたい方
- ヒントなしの書称が難しい方
ただし、語頭音ヒントが有効かどうかには個人差があります。
ヒントがあっても難しい場合は、無理に書いてもらおうとせず、別の方法を試してみましょう。
語頭音ヒントなし
語頭音ヒントなしのプリントは、絵を見て、その名称を最初から自分で書く課題です。
文字による手がかりがないため、名称や文字を自分で思い出す必要があります。
このような方におすすめ
- 絵を見て名称を書く練習をしたい方
- ヒントなしで単語を書く練習をしたい方
- 語頭音ヒントありの課題に慣れてきた方
- 単語の書字能力を確認したい方
書くことが難しい場合は、語頭の文字を提示したり、文字数を伝えたりすることで、取り組みやすくなる場合があります。
書称練習の進め方
① 絵を見て名称を考える
まずは絵を見て、何が描かれているのかを考えます。
口頭で名称を答えられる場合は、声に出してから書いても構いません。
ただし、呼称が難しくても書称が可能な方もいるため、必ずしも声に出して答える必要はありません。
② 名称を文字で書く
思い浮かんだ名称を文字で書きます。
語頭音ヒントありの場合は、提示された文字を手がかりにして書いてみましょう。
時間がかかる場合も、すぐに答えを伝えるのではなく、本人の様子を見ながら取り組む時間を確保します。
③ 書いた文字を確認する
書き終えたら、絵と書いた単語を見比べて確認します。
必要に応じて正しい単語を提示し、どの文字が合っていたか、どの部分が難しかったかを確認しましょう。
間違いがあった場合も、正解・不正解だけで判断せず、どのような間違いが生じたかに注目することが大切です。
書称が難しい場合の工夫
語頭の文字を提示する
ヒントなしで書くことが難しい場合は、単語の最初の文字を提示してみましょう。
語頭の文字を手がかりに、残りの文字を思い出せる場合があります。
文字数を伝える
単語の文字数を伝えたり、文字数に合わせてマスを用意したりする方法もあります。
例えば「りんご」であれば、3つのマスを用意することで、文字の数や順序を意識しやすくなる場合があります。
文字を選んで並べる
文字を書くこと自体が難しい場合は、ひらがなカードなどを使い、必要な文字を選んで並べる方法もあります。
文字を思い出すことと、実際に手で書くことを分けて練習できます。
写し書きから始める
自分で単語を書くことが難しい場合は、正しい単語を見ながら写し書きをする方法もあります。
写し書きができるようになったら、見本を隠して書くなど、段階的に課題を調整することもできます。
ただし、写し書きができることと、自分で名称を思い出して書けることは異なるため、本人の状態に合わせて進めましょう。
ご家庭で練習する際のポイント
書称の練習では、答えを書くまでに時間がかかる場合があります。
すぐに答えを教えるのではなく、本人が考える時間を確保することが大切です。
一方で、難しい課題を長時間続けると、疲労や負担につながることもあります。
答えが出ない場合は、ヒントを提示したり、課題を変更したりして、無理のない範囲で取り組みましょう。
また、書字が難しい場合でも、単語の意味を理解していないとは限りません。
**「名前が思い出せないのか」「文字が思い出せないのか」「文字を書く動作が難しいのか」**など、どの部分で困っているのかを確認することが重要です。
必要に応じて、担当の言語聴覚士に相談しながら練習を進めてください。
語頭音ヒント付き
全64問です。まとめて印刷できます。
語頭音ヒントありの名詞の訓練をさらに行いたい場合は、市販教材ではこちらも活用できます。(詳しいレビューはこちら)
語頭音ヒントなし
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名詞の訓練をさらに行いたい場合は、市販教材ではこちらも活用できます。(詳しいレビューはこちら)


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