動作説明の練習は、絵に描かれた動作を見て、「食べる」「走る」「洗う」など、動作を表す言葉(動詞)を答える課題です。
失語症の方の中には、物の名前は比較的スムーズに答えられても、動作を表す言葉が思い出しにくい方がいます。
例えば、食事をしている絵を見て、何をしているのかは理解できていても、「食べる」という言葉がなかなか出てこない場合があります。
このように、動作を表す言葉を思い出して表現する練習として、動作絵を使った課題を活用できます。
練習プリントのPDFは、このページの下部から無料でダウンロードできます。
このような方におすすめ
- 動作の意味は理解できるものの、動詞が思い出しにくい方
- 名詞に比べて動詞の呼称が難しい方
- 動詞の語想起練習に取り組みたい方
- 絵を使った言語練習に取り組みたい方
動詞の語想起練習では、答えが出るまでに時間がかかることがあります。
すぐに正解を伝えるのではなく、本人が考える時間を確保することが大切です。
一方で、答えが出ない状態が長く続くと、負担になることもあります。
そのような場合は、語頭音ヒントや選択肢などを提示し、無理のない範囲で取り組みましょう。
また、動詞は同じ動作でも、場面によって異なる表現を使う場合があります。
解答例と違う言葉が出た場合も、意味が適切であれば正答として扱えるか検討しましょう。
練習した動詞を日常生活の中でも使う機会を作ることで、プリントでの練習を実際のコミュニケーションにつなげることが期待できます。
動作説明の練習方法
① 絵を見て動作を確認する
まずは絵を見て、何をしている場面なのか考えます。
必要に応じて、ご家族や支援者が「道具は何を使ってるかな?それをどうしてるのかな?」などと質問してみましょう。
② 動詞を答える
絵に描かれた動作を、できるだけ動詞で答えます。
例えば、食事をしている絵であれば「食べる」、歩いている絵であれば「歩く」と答えます。
すぐに言葉が出てこない場合も、本人が考える時間を確保しましょう。
③ 答えを確認する
答えが出たら、絵と動詞が合っているか確認します。
動作絵によっては、複数の動詞で表現できる場合があります。
例えば、「拭く」と「掃除する」のように、表現が異なっていても、絵の内容に合っている場合があります。
そのため、解答例と完全に一致しているかだけでなく、絵の動作を適切に表現できているかを確認することが大切です。
動詞が思い出せない場合の工夫
動作の意味を確認する
言葉が出てこない場合は、まず絵の動作を理解できているか確認してみましょう。
例えば、「食べる」動作であれば、「ご飯をどうしているところかな?」と確認する方法があります。
「ご飯を食べているところかな?」など答えを含む質問はヒントになるため、自力で答えられた場合とは区別して考えましょう。
動詞の語頭音を提示する
動詞が思い出せない場合は、最初の音をヒントとして伝える方法があります。
例えば、「食べる」であれば「た……」と提示します。
語頭音を手がかりに、言葉を思い出せる場合があります。
ただし、語頭音ヒントの効果には個人差があるため、必ずしも有効とは限りません。
選択肢を提示する
自分で動詞を思い出すことが難しい場合は、複数の動詞を提示して選んでもらう方法もあります。
例えば、「食べる」「飲む」「洗う」などの中から、絵に合う動詞を選んでもらいます。
選択肢を文字で提示する方法や、口頭で伝える方法など、本人が理解しやすい形式を選びましょう。
動作を実際に示す
絵だけでは動作がわかりにくい場合は、支援者が実際に動作を示す方法もあります。
例えば、「拭く」という動詞であれば、机を拭く動作を見せることで、動作の意味を理解しやすくなる場合があります。
無料プリントはこちら
全32問です。まとめて印刷できます。
動詞の訓練をさらに行いたい場合は、市販教材ではこちらも活用できます。(詳しいレビューはこちら)


コメント